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シンプルライフ

なぜ私たちは「損する」と分かっていても保険に入るのか?

2025年8月4日

「保険って結局、損する仕組みでしょ?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?確かに数学的に考えれば、保険会社が利益を出している以上、私たち加入者は統計的には「損している」はずです。それなのに、なぜ多くの人が保険に加入するのでしょうか。

今回は、保険加入の合理性について考えてみます。

保険は本当に「損する賭け」なのか?

まず基本的な事実を確認しましょう。保険会社は慈善事業ではありません。保険料収入から保険金支払いと運営費を差し引いて、利益を出す必要があります。つまり、全体で見れば加入者が支払う保険料の総額は、受け取る保険金の総額を上回ります。

期待値だけで考えれば、確かに保険は「損する賭け」と言えるでしょう。

それでも保険に価値がある理由

リスクの性質を理解する

しかし、すべてのリスクが同じではありません。リスクは下記のように分類できます:

  • 高頻度・低損失リスク:毎月の小さな出費、軽微な故障など
  • 低頻度・高損失リスク:重大な病気、事故、自然災害など

保険が最も威力を発揮するのは、後者の「低頻度・高損失リスク」です。

具体例で見る保険の効果

ケース1:若い夫婦(子供2人、住宅ローンあり)

  • 夫が家計の主要収入源
  • 夫に万が一のことがあると、妻と子供の生活が困窮
  • 住宅ローンの返済も困難に
  • →生命保険と団信で経済的リスクを軽減

ケース2:独身(十分な貯蓄あり)

  • 扶養家族なし
  • 緊急時も貯蓄で対応可能
  • →高額な生命保険は不要

ケース3:子供が独立した高齢夫婦(資産十分)

  • 経済的な責任が軽減
  • 自己資金でリスクに対応可能
  • →保険の必要性は低下

保険の本質:「確実性」を買う商品

保険の真の価値は、金銭的なリターンではなく「確実性」にあります。

心理的な安心感

「もしもの時」への不安を軽減し、日常生活を安心して送れる心理的価値は、金銭では測りにくいものです。

家計の安定化

突発的な大きな出費を避け、家計を安定させる効果があります。毎月の保険料は予算に組み込めますが、突然の高額医療費は家計を破綻させる可能性があります。

機会コストの観点

大きなリスクに備えて多額の現金を待機させるより、保険でリスクをカバーして資金を他の投資や消費に回せる利点もあります。

賢い保険の選び方

保険が有効なケース

  • 発生確率は低いが、発生すると経済的打撃が大きい
  • 自己資金では対応困難な規模の損失
  • 家族など、他者への経済的責任がある

保険が不要なケース

  • 十分な資産があり、自己保険で対応可能
  • 損失が発生しても経済的影響が限定的
  • 他の保険(団信など)で既にカバー済み

まとめ:期待値を超えた価値がある

保険は確かに期待値的には「損する商品」かもしれません。しかし、私たちが保険に求めているのは期待値の最大化ではなく、「リスクの軽減」と「安心感」です。

適切な保険選択とは、自分の経済状況、家族構成、リスク許容度を総合的に考慮して、本当に必要な保障だけを適正な価格で購入することです。

「保険は損」と割り切るのではなく、「確実性という価値を適正価格で購入している」と考えれば、保険の経済的合理性が見えてくるのではないでしょうか。

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