最近ニュースでよく耳にする「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」。でも、実際のところ何なのか、どんなSNSなのか分からない方も多いのではないでしょうか?
私自身、先日のトランプさんのこちらのポストで話題になってから初めてTruth Socialのことを知りました。
今回はTruth SocialがどのようなSNSなのかまとめてみました。
Truth Socialとは?基本情報をおさらい
Truth Socialは、ドナルド・トランプ前大統領が立ち上げたソーシャルメディアプラットフォームです。TwitterやFacebookのような既存のSNSと似た機能を持ちながら、独自のポジションを築いているのが特徴です。
一言で表現するなら、「保守系ユーザーに特化したTwitterのようなSNS」と言えるでしょう。
なぜTruth Socialが生まれたのか?その背景を探る
Truth Social誕生の背景には、アメリカ政治史に残る重要な出来事がありました。
2021年1月6日の転換点
2021年1月6日、アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件が発生しました。この事件への対応として、TwitterやFacebookなどの主要SNSは、トランプ氏のアカウントを相次いで凍結・追放したのです。
情報発信の場を失ったトランプ氏
長年にわたってTwitterを主要な情報発信ツールとして活用していたトランプ氏にとって、これは大きな打撃でした。数千万人のフォロワーとの直接的なコミュニケーション手段を一気に失ったのです。
独自プラットフォーム構築への決意
この状況を受けて、トランプ氏は独自のソーシャルメディアプラットフォーム構築を決意。こうしてTruth Socialが誕生することになりました。
Truth Socialの特徴とポジショニング
表現の自由を重視
Truth Socialは「表現の自由」を強く掲げています。既存の大手SNSに対して検閲や偏向があると感じるユーザーに向けて、より自由な発言の場を提供することを目指しています。
保守系ユーザーの強い支持
現在、Truth Socialは特に政治的に保守的なユーザーからの強い支持を受けて成長しています。既存のSNSに不満を持つユーザーの受け皿的な役割を果たしているのです。
規模は小さいが根強い人気
X(旧Twitter)やInstagramなどの巨大SNSと比べると規模はかなり小さく、1日当たりのアクティブユーザー数は約35万5000人程度です。しかし、特定の政治的立場を持つユーザーを中心に根強い人気を維持しています。
Truth Socialが示すSNS業界の変化
Truth Socialの存在は、現代のSNS業界が抱える課題を浮き彫りにしています。
プラットフォームの多様化
従来のTwitter、Facebook一強時代から、さまざまな特色を持つプラットフォームが登場する時代へと変化しています。Truth Socialもその一つです。
政治的分極化の影響
アメリカの政治的分極化がSNS業界にも影響を与え、政治的立場によって利用するプラットフォームが分かれる傾向が見られます。
言論の自由をめぐる議論
SNSプラットフォームによるコンテンツ管理と表現の自由のバランスをどう取るかという、現代社会の重要な課題が浮かび上がっています。
まとめ
Truth Socialは規模こそ大手SNSには及びませんが、特定のユーザー層に深く支持され、独自のエコシステムを構築しています。今後のアメリカ政治やSNS業界の動向を理解する上で、注目すべきプラットフォームの一つです。