「お金持ちになりたい」
誰もが一度は抱くこの願望。
しかし、よくよく考えてみると、私たちがお金に求めるものは本当に「お金そのもの」なのでしょうか?
相対的な価値としての「お金」
私たちの社会では、お金は単なる交換手段以上の意味を持ちます。それは、社会的地位、成功、幸福といった、さまざまな価値の象徴です。そして、これらの価値は、しばしば他人との比較によって測られます。
例えば、同じ年収1000万円でも、周りが皆年収500万円であれば、自分は「お金持ち」だと感じるかもしれません。しかし、周りが皆年収2000万円であれば、どうでしょうか?おそらく、満足感は薄れ、「もっとお金が欲しい」と感じるのではないでしょうか。
つまり、私たちがお金に求めるのは、絶対的な金額ではなく、他人との比較における相対的な価値なのです。
現代社会における影響
現代社会においても、この心理はさまざまな場面で影響を与えています。
例えば、高級ブランド品や高級車は、その機能性だけでなく、所有することで得られる優越感や社会的地位を象徴するものです。また、SNSでは、自分の豊かな生活をアピールする投稿が溢れています。
これらの行動は、他人との比較において優位に立ちたいという欲求の表れと言えるでしょう。
「マウント」という言葉があるように、人は無意識の内にマウントを取りたがっているのかもしれません。
本当の豊かさとは?
しかし、他人との比較にばかり目を向けていると、いつまで経っても満足することはありません。常に上には上がいますし、他人からの評価は常に変化するからです。
では、本当の豊かさとは何でしょうか?
それは、他人との比較ではなく、自分自身の価値観に基づいて生きることではないでしょうか。
例えば、家族や友人との時間、趣味や自己啓発に費やす時間、社会貢献活動など、お金では買えないものに価値を見出すことです。
もちろん、お金は生きていく上で必要なものです。しかし、お金はあくまで手段であり、目的ではありません。
お金に振り回されるのではなく、お金を有効活用しながら、自分にとって本当に価値のあるものに目を向けること。
自分にとって価値があるものを早く見極められるようになりましょう。
機能性なのか、ブランドの理念に共感しているのか、シンプルに好きなのか。
仮に自分が何でも手に入れられるとした時に何を身の回りに揃えたいのか、思考実験してみると面白いかもしれません。
まとめ
私たちがお金に求めるのは、絶対的な金額ではなく、他人との比較における相対的な価値です。
しかし、他人との比較にばかり目を向けていると、いつまで経っても満足することはありません。
お金はあくまで手段であり、目的ではありません。お金を有効活用しながら、自分にとって本当に価値のあるものに目を向けるこが大切です!