株式投資をしてある程度資産が貯まってくると、リスク分散について考え始める人も多いのではないでしょうか。
特に日本個別株や全世界インデックスファンドをメインに投資していると、そのポートフォリオが特定の市場や国に依存してしまうことが気になるかもしれません。
そんな中で、REIT(不動産投資信託)は配当利回りの高さから魅力的な投資先として注目されることが多いです。
しかし、REITにもいくつかの注意点があります。
今回はREITに投資する際のリスクについてまとめたいと思います。
1. REITの基本概念と魅力
REIT(Real Estate Investment Trust)は、不動産に投資するための金融商品で、個人投資家が少額から不動産市場に投資できるようになります。
REITは多様な不動産物件を所有し、その賃貸収入や売却益を配当として投資家に還元します。
この配当利回りの高さは、株式や債券に比べて魅力的です。
2. REITの注意点
経年劣化と維持費用
REITが投資する不動産は、時間が経つにつれて経年劣化します。
これは避けられない現象で、建物の老朽化が進むと建て替えや改修工事が必要になります。
これらの費用は高額になることが多く、REITの運営コストに大きな影響を与えます。
その結果、配当が減少する可能性もあります。
つまりREITが所有する物件の維持管理状況をチェックすることが重要です。
また、新しい物件に投資するREITや、適切な修繕計画を持つREITを選ぶことがリスク軽減に繋がります。
値上がりの可能性
REITの株価が値上がりするかどうかは、不動産市場全体の動向や経済状況に大きく左右されます。
特に都市部の商業用不動産やオフィスビル、住宅物件の需要と供給のバランスが重要です。
市場が活況であれば、REITの資産価値が上昇し、株価も上昇する可能性があります。
しかし、不動産市場は景気変動に敏感なため景気後退や不況時には不動産価値が下落し、REITの株価も下がるリスクがあります。
分散投資を行い、異なるタイプの不動産に投資するREITを選ぶことがリスク軽減に繋がります。
金利上昇の影響
金利の上昇はREITにとって大きなリスク要因です。
金利が上昇すると、不動産の購入や開発にかかるコストが増加し、不動産市場全体に圧力がかかります。
また、REITの多くは借入金を利用して不動産を取得するため金利の上昇は借入コストの増加を意味し、その結果、収益性が低下します。
さらに、金利が上がると、投資家は安全な債券に資金を移動させる傾向があり、リスクの高い資産から資金が流出することがあります。
金利の上昇もREITの株価が下落するリスクがあるので注意が必要です。
さいごに
REITは高配当利回りや不動産市場へのアクセスを提供する魅力的な投資先ですが、いくつかのリスクにも注意が必要です。
経年劣化による維持費用の増加、景気変動による不動産価値の変動、金利上昇による影響などが考えられます。
ただ単に、配当利回りが高いREITを選ぶのではなくしっかりと中身を見て選びたいですね!
それでは今日はこのへんで。
ではまた!