「AIで会社を変革しましょう!」と言ってた会社が、まさにそのAIで自分たちをリストラするなんて...これって現代のITあるあるの極致じゃないでしょうか、、、
先日の日経ニュース。
AIコンサルを行っていたアクセンチュアがまさかのAIが原因で人員削減するなんて、、、なんともです。
何が起きたの?事実を整理してみよう
2025年9月25日、世界最大級のコンサルティング会社アクセンチュアが、8億6500万ドル(約1300億円)規模のリストラ計画を発表しました。
主なポイント
- 理由: AI導入に伴う業務効率化のため
- 規模: 約6ヶ月間で実施、すでに1万人以上が減員
- 費用: 退職金などで1300億円を計上
- CEO談話: 「必要なスキルの再教育が現実的ではないと判断される人員の退職を進める」
つまり、「AIでお客さんの会社を効率化します!」と言っていた会社が、自分たちもAIで効率化(≒人減らし)しちゃったということです。
なんで皆モヤモヤするの?この違和感の正体
1. 「医者の不養生」的な皮肉さ
これって、健康食品を売ってる人が不健康だったり、節約術を教えてる人がお金遣いが荒かったりするのと同じような違和感がありませんか?
「お客さんにはAI活用を勧めておいて、自分たちはAIに仕事を奪われるんかい!」
って思っちゃいますよね。
2.メーカーで働く人も他人事ではない?
AI関連の仕事に関わらず、メーカーでもAIを使う機会は増えています。
資料まとめや情報整理、議事録作成や、プログラムのコード作成、、、
業務効率化がどんどん進むと今までしてきた業務内容はどんどん委託に回されてそのうち自分たちの仕事も奪われていきそうです。
これは他人事ではありませんね、、、
でもこれって実は「あるある」じゃない?
冷静に考えてみると、この状況って実はIT業界では珍しくないパターンですよね。
過去にもあった「効率化のジレンマ」
- クラウド移行コンサルをやってた会社が、自社システムをクラウド化して人件費削減
- 業務自動化ツールを作ってた会社が、そのツールで自社の事務作業を自動化してスタッフ削減
- リモートワーク導入支援をしてた会社が、リモートワークでオフィス縮小
つまり、「自分たちが作った・推進した技術に、自分たちが最初に影響を受ける」のは、ある意味当然なのかもしれません。
働く私たちが考えるべきこと
1. スキルアップデートの重要性(これまで以上に)
アクセンチュアのCEOが言った「必要なスキルの再教育が現実的ではない人員」という表現、めちゃくちゃ刺さりませんか?
これは脅しではなく、現実です。
AIに代替されにくいスキルって何でしょう?
- クリエイティブな問題解決
- 複雑な人間関係の調整
- 戦略的思考
- AIツールを使いこなす能力
2. 「AIを使う側」vs「AIに使われる側」
今回のアクセンチュアのケースを見ると、同じ会社の中でも明暗が分かれているはずです。
- AIに使われる側: 従来の手作業をそのまま続けていた人たち
- AIを使う側: AIツールを活用して生産性を上げた人たち
どちら側にいるかで、明暗が分かれたんじゃないでしょうか。
3. 「変化を作る側」に回る意識
愚痴っても仕方ありません。私たちにできることは、変化に適応するのではなく、変化を作る側に回ることです。
まとめ:皮肉だけど、これが現実
アクセンチュアの今回のリストラは、確かに皮肉的です。でも、これは時代の流れなのかもしれません。
「AIと共存する働き方」を真剣に考える時期が来たんです。
そして、もしかすると、アクセンチュアは「AIを活用した組織変革の実例」として、今後のコンサルティングでこの体験を活かすのかもしれません。それはそれで、また皮肉ですが...