12/17の日経新聞より「米株銘柄選別、プロの誤算 アクティブ運用、7割が合格点届かず 巨大テック資金集中・パッシブ投信シフト」
米国の名だたるプロのファンドマネージャーたちが運用する「アクティブファンド」のうち、市場平均(S&P500など)に勝てたのは、わずか28%だったとのことです。
つまり、プロの約7割がインデックス投資に負けているという現実。
なぜ「プロ」が「素人のインデックス投資」に負けるのか?
「プロなら、いい銘柄を選んで市場より稼げるはずでしょ?」 そう思ってしまいますが、今の相場には「アクティブ殺し」の罠が潜んでいます。
- 「マグニフィセント・セブン(M7)」の独走:アップルやエヌビディアといった一部の巨大テック企業だけが爆上げし、それ以外が置いていかれる「超・格差相場」。指数はこれらを丸ごと持っていますが、プロはリスク分散のために「特定の株を持ちすぎない」ことをしているため、この爆上げに乗り切れないことがあります。
- 「分散」という美徳が、逆に仇となる:リスクを避けるための「分散投資」が、結果として「勝ち組の比率を下げる」ことになり、平均に届かないという皮肉な結果を招いています。
「パッシブ化」が招く、新たなバブル
今、世界中の投資家が「プロに頼むより、手数料が安いS&P500でいいじゃん!」と、インデックス投資(パッシブ運用)に雪崩を打っています。
みんながインデックスを買えば買うほど、指数の上位銘柄(時価総額が大きい株)が、実力以上に「機械的に」買われていきます。
すると 業績が良いから上がるのではなく、「みんなが指数を買うから、指数のトップ銘柄が上がる」というサイクル。株価が好調の今だからこそ、株価暴落への対策も同時に考えておく必要があります。
本日のまとめ
- プロの7割が負けているのは、巨大テックへの資金集中が原因。
- インデックス投資は「最強」だが、同時に「バブルの塊」になりつつある。
インデックス投資はプロの投資家に勝つ可能性が高い有益な投資ですが、市場が「右向け右」の今こそ、暴落に備えた予防も考えておく必要があります。