「パートナーのいびきがうるさくて眠れない…」「自分のいびき、本当に大丈夫なの?」そんな悩みを持つ方に、参考になる情報です。
アメリカの医療情報サイトHealthlineに掲載された記事によると、いびきは単なる睡眠の問題ではなく、心臓の健康と深く関わっている可能性があるそうです。
※具体的な診断や治療については、医療機関にご相談ください。
いびきと心不全の意外な関係
いびき自体が直接の原因ではない
Healthlineの記事によると、いびき自体が直接心不全を引き起こすわけではないですが、いびきが重大な健康問題のサインである可能性について警鐘を鳴らしています。
特に注意が促されているのが「睡眠時無呼吸症候群(OSA)です。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に喉の奥の組織が緩んで気道を塞ぎ、呼吸が止まってしまう状態を指します。この呼吸停止は少なくとも10秒以上続き、一晩に何度も繰り返されるとのことです。
私自身、寝ている時に妻から呼吸が止まっていたと起こされたことがあるので、睡眠時無呼吸症候群の可能性大です、、、
心臓への影響について
記事では、睡眠時無呼吸症候群が心不全リスクを高める可能性があるメカニズムとして、以下の点が挙げられています。
血中酸素濃度の低下: 呼吸が止まることで血液中の酸素レベルが下がり、心臓に負担がかかる可能性があるそうです。
ストレス反応: 繰り返される呼吸停止により交感神経が活発化し、ストレスホルモンが増加する可能性が指摘されています。
炎症反応: 慢性的な酸素不足が体内に炎症を引き起こし、心血管系にダメージを与える可能性があるとされています。
注意すべき症状
Healthlineの記事では、以下のような症状がある場合は医療機関への相談が推奨されています。
- 大きないびきをかく
- 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された
- 日中の強い眠気
- 朝起きた時の頭痛
- 集中力の低下
- 夜中に何度も目が覚める
- 息切れや疲労感
これらの症状が複数当てはまる場合は、専門医に相談することが勧められています。
検査方法
医療機関での診断
気になる症状がある場合は内科医や睡眠専門医への相談が推奨されています。心臓への影響が疑われる場合は、以下のような検査が行われることがあるそうです。
心臓関連の検査例
- 心電図(ECG)
- 心エコー検査
- 運動負荷試験
睡眠に関する検査: 睡眠ポリグラフ検査という方法では、一晩かけて脳波、心拍数、呼吸パターン、血中酸素濃度などを測定し、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を診断できるとされています。
いびき対策
1. 寝る姿勢の工夫
仰向けで寝ると舌が喉の奥に落ち込み気道を塞ぎやすくなるため、横向きで寝ることでいびきが改善される可能性があるそうです。
また、枕や調整可能なマットレスで上半身を少し高くすることも、気道確保に役立つ可能性があると紹介されています。
2. 体重管理
適正体重の維持がいびき改善の重要なポイントとして挙げられています。過体重は喉の周りの脂肪により気道を圧迫する原因になる可能性があるとのことです。
3. アルコールの摂取について
就寝前の飲酒がいびきを悪化させる可能性が指摘されています。アルコールは喉の筋肉を緩ませ、気道が塞がりやすくなります。
4. 医療機器の利用
自己ケアで改善が見られない場合、医師に相談してCPAP(持続陽圧呼吸療法)装置などの治療法を検討することが提案されています。これは睡眠中に鼻マスクを装着し、気道に空気を送り込むことで呼吸を助ける装置で、睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療法として使われているそうです。
警鐘を鳴らす「放置のリスク」
Healthlineの記事では、いびきを「よくあること」として軽視することの危険性について触れられています。
特に睡眠時無呼吸症候群を伴ういびきを放置した場合、以下のようなリスクが高まる可能性があるとされています。
- 心不全
- 高血圧
- 脳卒中
- 糖尿病
- 日中の事故(居眠り運転など)
まとめ
今回ご紹介したHealthlineの記事は、いびきと心不全の関係について科学的な根拠に基づいて解説された内容でした。
いびきが気になる方、パートナーのいびきに悩んでいる方にとって、一つの参考情報になるのではないでしょうか。
ただし、繰り返しになりますが、実際の診断や治療については必ず医療専門家にご相談ください。