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雑記

登山系アウトドアブランドの概要をまとめてみた

冬も本格化してきたこともあり、フリースの購入を検討しています。

フリースを探していく中で各ブランドの成り立ちが気になったので、Wikipedia等の情報を基に概要をまとめてみました。

1. 総合ブランド(ウェア・ギア全般)

🇺🇸 The North Face(ザ・ノース・フェイス)

  • 概要: 1966年、サンフランシスコでスキー用品とバックパックの小さな店舗としてスタート。現在はVFコーポレーション傘下の世界最大級のアウトドア企業。
  • 特徴: 「Never Stop Exploring(探求をやめない)」をスローガンに、エベレスト遠征隊などの過酷な環境を支える技術力を持ちながら、ファッションアイテムとしても絶大な人気を誇ります。
  • 代表作: ヌプシジャケット、マウンテンライトジャケット、ドーム型テント。

🇺🇸 Patagonia(パタゴニア)

  • 概要: クライマーのイヴォン・シュイナードが、自身の作るピトン(岩壁に打ち込む金具)から環境を破壊しない道具作りへ転換し、ウェア製造を開始。
  • 特徴: 「故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションを掲げ、環境配慮型素材(オーガニックコットンやリサイクルポリエステル)を積極的に採用。フリースを世に広めた立役者でもあります。
  • 代表作: フリース(シンチラ)、ナノ・パフ・ジャケット。

🇺🇸 Columbia(コロンビア)

  • 概要: ドイツから移住したポール・ラムフロムが帽子問屋として創業。後に娘のガート・ボイル("タフ・マザー"として有名)が会長となり、世界的企業へ成長させました。
  • 特徴: 独自開発の防水透湿素材「オムニテック」や熱反射保温機能「オムニヒート」などを駆使し、高機能ながら手に取りやすい価格(コストパフォーマンス)を実現しています。
  • 代表作: インターチェンジシステム搭載ジャケット、フィッシングベスト。

🇯🇵 mont-bell(モンベル)

  • 概要: 日本のトップクライマー辰野勇が「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに創業。
  • 特徴: 日本の多湿な気候や日本人の体型に徹底的に合わせた製品開発が強み。高品質なダウンやレインウェアを、欧米ブランドよりも手頃な価格で提供しており、日本の登山者から絶大な信頼を得ています。
  • 代表作: ストームクルーザー(レインウェア)、ムーンライトテント。

2. ウェア・山岳特化(テクニカル・アルパイン)

🇨🇦 Arc'teryx(アークテリクス)

  • 概要: クライマーのデイブ・レーンらが「Rock Solid」として創業し、後に始祖鳥(アーキオプテリクス)にちなんで改名。ハーネス製造から始まりました。
  • 特徴: 「地球上にある最高のマテリアルと技術」を追求。止水ジッパーの開発や立体裁断技術など、業界の常識を覆す革新的な技術力を持っています。価格は高めですが、品質とデザイン性は最高峰です。
  • 代表作: Alpha SV Jacket、ハーネス。

🇨🇭 Mammut(マムート)

  • 概要: 1862年に農業用ロープ製造から始まった、160年以上の歴史を持つスイスの老舗。ロゴはマンモス。
  • 特徴: クライミングロープの基準を作ったブランドであり、雪崩埋没時の捜索器具(ビーコン)など「安全」に関わるギアに強みを持ちます。ウェアは細身で動きやすく、アルパインクライミングに最適化されています。
  • 代表作: クライミングロープ、アイガー・エクストリーム・シリーズ。

🇫🇷 Millet(ミレー)

  • 概要: 1921年にキャンバス製トートバッグ製造から開始。1950年、フランス隊のアンナプルナ初登頂を装備面で支え、名声を不動のものにしました。
  • 特徴: アルピニズムの歴史そのものと言えるブランド。バックパック製造技術とテクニカルウェアが融合しており、汗冷えを防ぐアンダーウェア「ドライナミックメッシュ」は登山界の革命的ヒット商品です。
  • 代表作: サースフェー(バックパック)、ドライナミックメッシュ。

🇸🇪 Haglofs(ホグロフス)

  • 概要: 1914年、ヴィクトル・ホグロフが林業で働く人々のために作ったバックパック製造からスタートしたスウェーデンの老舗。
  • 特徴: 北欧デザインならではのシンプルで洗練された見た目と、雪や寒さといった過酷な北欧の環境に対応する高い機能性を両立。現在はウェアを主力とし、タウンユースにも適したデザインが人気です。
  • 代表作: L.I.Mシリーズ(超軽量)、バックパック各種。

3. バックパック発祥・ライフスタイル

🇬🇧 Karrimor(カリマー)

  • 概要: サイクルバッグメーカーとして創業。「Carry More(もっと運べる)」が語源。その後、著名なクライマーとの共同開発でアルパインザックの分野へ進出しました。
  • 特徴: 質実剛健な作りと、背負い心地を追求した機能が特徴。現在はトラベルやライフスタイル向けのウェアも充実しており、英国らしいクラシックなデザインも人気です。
  • 代表作: リッジ(バックパック)、セクターシリーズ。

ブランド比較一覧

ブランド名創業年創業者主な特性概要
The North Face🇺🇸アメリカ1966ダグラス・トンプキンス
スージー・トンプキンス
総合・流行初心者から上級者まで、街でも山でも圧倒的人気。
Patagonia🇺🇸アメリカ1973イヴォン・シュイナード環境・品質環境保護経営の先駆者。ウェアの着心地と耐久性が高い。
Columbia🇺🇸アメリカ1938ポール・ラムフロムコスパ・汎用機能十分で価格が手頃。日常からアウトドアまで対応。
mont-bell🇯🇵日本1975辰野勇日本・実用日本人に合うサイズと機能。高品質で良心的な価格設定。
Arc'teryx🇨🇦カナダ1989デイブ・レーン
ジェレミー・ガード
技術・最高峰圧倒的な技術力と美しいデザイン。価格も品質もトップクラス。
Mammut🇨🇭スイス1862カスパー・タナー安全・山岳ロープ製造発祥。安全装備と動きやすいウェアに定評。
Millet🇫🇷フランス1921マルク・ミレー夫妻高所・専門ヒマラヤ登頂を支えた実績。ザックと機能性ウェアが強い。
Haglofs🇸🇪スウェーデン1914ヴィクトル・ホグロフ北欧・デザインスウェーデン発祥。洗練されたデザインと高い機能性。
Karrimor🇬🇧イギリス1946チャールズ&
メアリー・パーソンズ
鞄・冒険「もっと運べる」が語源。背負い心地と英国風デザイン。

まとめ

ファッション、コスパ、技術力、環境負荷、ルーツ。各ブランド独自の背景を持っているので、ブランドを選ぶポイントは好みですね。

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