投資

株式分割のメリット、デメリットとは。株式分割は買いなのか?

2024年4月20日

こんにちは。

たまにですが自分が保有する銘柄で株式分割が発表されることがあります。

株式分割とは企業が行う戦略的な決定の一つであり、既存の株式を指定の比率で分割し、それに応じて株主に新たな株式を無償で配布することです。

例えば1株を2株に分割する場合、株主の持株数は倍になりますが、それに伴い一株当たりの市場価格は低下します。

この操作は株式市場での流動性を高め、個人投資家にとってアクセスしやすくなるという利点がありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

今回は株式分割の主なメリットとデメリットについてまとめていき、株式分割は買いなのかどうなのかについて考えていきたいと思います。

株式分割のメリットについて

取引の容易さの向上

株式分割により株価が低下することで、投資家、特に資金力の限られた個人投資家が株式市場に参入しやすくなります。

株価が手ごろになると多くの人々が少ない資金でも株式を購入できるようになるため市場の流動性が向上します。

流動性が高まると、株式の売買が活発になり、市場がより効率的に機能するようになります。

心理的アピールと市場参加の促進

株価が分割によって下がると投資家はその株が「安い」と認識することが多く、より手軽に投資できると感じるため株式への興味や投資意欲が増します。

また、株価の低下は新規投資家を引きつける効果もあり、市場への参加者が増えることで株式の価値を高める可能性があります。

投資の敷居の低下

株式分割により株価が手頃になると、投資家はより少ない資金で多くの株を保有できるようになりリスクの分散がしやすくなります。

特に多くの異なる企業の株を購入してポートフォリオを構築する際、低価格の株が多いことが有利に働きます。

株式分割のデメリットについて

市場の誤解を招く可能性

株式分割は企業の実質的な価値に影響を与えるものではないにもかかわらず、市場の一部の参加者には株価の低下が企業の価値の低下と誤解されることがあります。

また、株価が上昇することが必ずしも企業の業績が向上しているわけではなく、市場の投機的な動きによる可能性もあるため投資判断には注意が必要です。

管理コストの増加

株式の総数が増えることにより、株券の発行や管理に関するコストが増加する可能性があります。

これは特に株式が物理的な証券として発行されている場合に顕著ですが、電子証券でも管理の複雑さが増すことがあります。

今年から新NISAも始まり新規の個人投資家が増えたことで、株主優待にも保有期間の制限を設ける企業もちらほら見かけるようになってきました。

保有銘柄の企業から送られてくるハガキも参入者が増える分、企業としては管理コストの圧迫が課題になっているのかもしれません。

市場の誤解の拡大

分割後の株価が下落すると、これを株価の下落と誤解する人もいます。

このような誤解は情報に基づいて投資を行うことが少ない投資家に見られることがあり、その結果として市場の動きに不必要な波乱が生じることがあります。

株価の騰落があった際は一喜一憂するのではなく、変化のあった理由を調べる習慣をつけることが大切です。

株式分割の銘柄は買いなのか?

株式分割が発表されると株価が一時的に上昇することがあります。

ですが、これを単純に「買い」と判断するのは注意が必要です。

株式分割自体が企業の基本的な価値を変えるものではないため、投資判断はより広い視点から行う必要があります。

以下に考慮すべき点についていくつか挙げていきます。

企業の基本業績

分割が発表された企業の財務状況や業績がどのような状態にあるかを評価することが重要です。

株価が手頃になることで注目度が上がり、一時的な価格上昇が見られることもありますが、長期的な成長の見込みや利益の安定性に焦点を当てるべきです。

IR情報もしっかり読んだ上で投資判断をすることが大切です。

投資家の心理

株式分割は投資家心理に影響を及ぼすことがあり、特に小口投資家にとっては株価の低下が投資のチャンスと見なされることがあります。

しかし、この心理的な動きに流されすぎると基本的な価値評価を見落とすリスクがあります。

株価が安いからという理由で安直に飛びつかないように気をつけましょう。

株式分割の目的

企業が株式分割を行う目的を理解することも重要です。

分割が市場の流動性を高めるため、または株価を一定の範囲内に保つために行われる場合、その背後には企業の戦略があります。

企業が分割を通じてどのような成長戦略を描いているのかを考慮することが求められます。

まとめ

株式分割が発表された銘柄を評価する際は、そのニュースだけに注目するのではなく、企業の業績、投資家の心理、そして企業の戦略など、様々な視点から分析することが必要です。

株式分割だけでは企業本来の価値、時価総額は変わらないので、しっかり業績が上がっているのかIR情報などで調べてから投資判断を行うようにしましょう。

くれぐれも株式分割するから株価が下がり、買いやすくなるから株価も上がるだろうという安直な理由で飛びつかないようには気をつけたいものです。

もちろん過去の自分への戒めでもあります、、、笑

それでは今日はこのへんで。

ではまた!

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